調理師とは？

病院の食事作りを担当する調理師。調理師は、調理師免許がなければ「調理師」という名前を使えない専門の資格です。

安全でおいしい料理を作るプロとして食品衛生、栄養、調理法などの知識を学び、誰もが安心して食べられる食事をつくる調理のエキスパートです。

調理師の資格があれば、衛生的な調理環境、食品の栄養分について、そして調理技術があると見なされますから、病院への転職にも有利になります。

調理師資格のメリット

調理師の資格を持つメリットは主に4つです。

まず、就職や転職に有利であること。食品を扱う・調理する職場の求人では、調理師の有資格者が採用条件となっていることも多いため、調理関係の仕事には欠かせない資格となっています。

また、調理師免許があれば待遇が良くなる、ほかのスタッフの教育係になるなど、資格を持っていない人に比べて責任のある立場を任されることも多いので、やりがいを感じながら働けるのもメリットです。

2つ目のメリットは将来、独立を考えている人には、調理師免許が不可欠なため、飲食店を開業するときに役立つことです。飲食店は、保健所の承認がなければ開業できません。

その際に食品衛生責任者の資格が必要ですが、調理師免許があれば食品衛生責任者の資格をすぐに取得できるので、許認可が得やすいのです。

3つ目のメリットは、生活の基本となる食事に関する専門技術と知識がありますから、毎日の生活にも調理師の知識を生かせることです。

家族のために衛生的で栄養バランスの取れた食事を作って、食べる楽しみと健康に貢献できるので、身近な人に喜んでもらえます。

4つ目のメリットは、調理師免許があれば、他の資格が取りやすいことです。

フードコーディネーター3級の試験科目が免除されますし、必要条件を満たせば専門調理師、調理技能士、ふぐ調理師の受験資格が得られます。

調理師になるには

調理師の資格を取得する方法は、2つあります。

1つ目は、働いている人が資格を取得する方法です。

飲食店などで2年以上調理の実務経験があれば、住んでいる地域の都道府県が実施する調理師試験を受検でき、試験に合格すれば、調理師の資格が得られます。

2つ目は、学生が資格を取得する方法です。調理師養成のための学校で学び卒業後、都道府県の知事に免許を申請し、取得します。この場合は、試験は免除されます。

調理師は就職にも実生活にも役立つ資格です。しかも、調理師試験はそれほど難しい試験ではありません。

試験はマークシート方式で回答するので、必要事項をしっかりと勉強しておけば、簡単に回答できる問題ばかりです。

合格率は、約60％。病院や介護施設への転職を検討している人は、転職に役立つ調理師資格を取得することをおすすめします。