おすすめの転職先、ケアマネージャー

老人の手

ケアマネージャーとは?

ケアマネージャーは2000年に政府が施行した介護保険制度の導入時に作られた資格で、正式には介護支援専門員といいます。

介護保険制度が正しく機能させるためになくてはならない存在です。介護が必要な高齢者と福祉・医療・保険機関をつなぐコーディネーターの役割を担っています。

ケアマネージャーの仕事は大きく、3つに分けられます。

1つ目は、高齢者の要介護認定にかかわる仕事です。本人に変わって要介護認定の申請を行う一方で、自治体からの委託を受けて要介護認定を受ける高齢者の自宅に訪問し、状況などの調査も行います。

2つ目は、介護支援サービスにかかわる仕事です。高齢者の状況に合わせたケアプラン(介護サービス計画)の作成、適切な介護サービスが受けられるよう調整するなど、行き届いた介護支援サービスが受けられるよう支援します。また、介護支援サービスが十分に提供されていない人に対し、きちんとサービスが受けられるように問題解決などを行います。

3つ目は、介護給付金の管理です。支給される額限度額の確認や、利用者本人が負担するお金の計算などを行います。

このように、介護が必要な高齢者一人一人に対して最適なケアプランを作成して、それに沿ったサービスが利用できるよう、支援するのがケアマネージャーの役割です。

ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャーになるためには、介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)に合格する必要があります。この試験は誰でも受けられるわけではなく、介護や医療分野での専門知識と実務経験が求められます。

歯科衛生士の資格を取得している場合は、5年以上(900日)の実務経験があれば、試験が受けられます。歯科衛生士の資格を生かすためにも、ケアマネ試験にチャレンジされてはいかがでしょうか。また、ケアマネージャーの資格は、試験に合格した後、ケアマネージャーの実務研修を受けた後に取得できます。

ケアマネージャーになるメリットは?

ケアマネジャーは、介護保険制度がスムーズに機能するように、高齢者と医療・介護施設を結びつけるキーパーソンです。高齢化社会の日本では欠かせない、将来性の高い資格ですから、就職やキャリアアップにも有利になります。社会的ニーズが高い資格ですから、女性の場合は出産・育児でしばらく職場を離れても再就職しやすいというメリットがあります。

歯科衛生士とケアマネジャーの2つの資格を持つことで、歯科医療と介護の両方の分野で働けるのも大きな強みです。高齢者がいつまでも元気でいるためには、口腔ケアが欠かせません。近年では高齢者の自宅や、介護施設に歯科医師などが訪問して高齢者の口腔ケアを実施するケースが増えていますから、新たな働き方が期待できます。

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