保健師も転職の場がたくさんある!

学校

活躍の場が広がる保健師の仕事

人々の健康を守り、快適に暮らせるようにサポートを行う保健師。健康に関する相談ができる身近な存在として、全国各地で活躍しています。

これまで保健師といえば、保健所などで働く人というイメージが強かったのですが、社会が複雑になり、高齢化も急速に進むわが国では、保健師の活躍の場が広がってきました。

もちろん保健所や保健センターなどで地域保険にかかわる仕事をしている保健師さんが多いのですが、この他にもさまざまなフィールドで活躍し、人々の健康を守っています。

産業保健師

保健師の転職先として人気の高いのが、産業保健師です。かつては終身雇用が一般的だった日本企業ですが、現在では実力制の採用やヘッドハンティングなど、欧米並みのシビアな雇用形態をとらなければ企業が生き残れない時代になりました。

このため、労働者の働き過ぎ、過度のストレスよる心身不良などが目立っています。

そこで各企業は労働者が、衛生的な職場で健康的に働けるように、社内に産業保健に関する専門家を配置して、従業員の健康を守る取り組みを行っています。この産業保健に関する専門家が、保健師なのです。

産業保健師の職務内容は、従業員の健康診断などを通じたヘルスケア、精神的なダメージを受けている人に対するメンタルケア、職場環境の点検・改善、無理なく健康増進ができるよう社内食堂のメニュー管理や運動イベントを行うなど、多岐にわたります。

学校保健

また、学校に勤務して児童や生徒の健康を守り、子どもたちの発達に貢献する保健師も少なくありません。

学校で働く保健は、子どもたちの健康を守るだけでなく、子どもたちに自分や他の人の健康を大切ににするよう教育を行うのも仕事です。つまり保健管理と保健教育の2つの役割を担っているのです。

学校ではたらく保健師も、さまざまな業務を行います。まず、集団で教育を受ける学校では何よりも、感染症対策が重要になります。

また、アレルギーを持つ子どもへの対策や、一人一人の健康状態を見守り、体だけでなく心のケアを含めた健康保持・健康増進に努めます。教育に関心のある人に、おすすめの転職先です。

地域包括支援センター

また、高齢化の進展で各地に設置されるようになった地域包括支援センターで働き、高齢者がなるべく自立して暮らせるようにサポートをする仕事も増えています。

高齢化社会では高齢者の健康、また、壮年期からの介護予防、骨粗しょう症対策など、何歳なっても元気に暮らせるよう正しい生活習慣を身に付けることも重要です。

このため、生活習慣対策なども含めた健康相談、アドバイスなどを行う保健師が、各地で求められています。

赤ちゃんからお年寄りまで、全ての人が健康で自分らしく生きるために、さまざまな角度からサポートを保健師は、今後も活躍の場が広がる将来性の高い職業として期待されます。

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