作業療法士の資格を取る方法

作業療法士になる方法は?

作業療法士として働くためには、作業療法士国家試験を受けて、国家資格を取得する必要があります。
作業療法士を目指す人の一般的な進路は、高校を卒業後、作業療法士を育成する専門学校、短大、大学で3年以上学んで国家試験を受験するというものです。
なぜなら、作業療法士の国家試験は、国が指定した作業療法士を育成する教育機関で3年以上学ばなければ受験できないからです。

では、現在社会人として働いている人などが、これから作業療法士の国家資格を取得するためには、どのようにすればいいのでしょうか。

通信講座はあるの?

多くの人が考えるのが、通信教育で勉強できないかということではないでしょうか。
通信教育なら好きな時間に勉強できるので、働きながらでも国家資格取得を目指せそうです。

しかし残念ですが、作業療法士の国家試験は、国が指定した専門学校や短大、大学といった作業療法士の養成学校で学ばなければいけません。
したがって、通信教育による養成は行われていないのです。

国家試験に合格するための通信講座はありますが、国家試験の受験資格を満たすための教育は、実際に学校に通って勉強しなければいけません。

夜間学校で学ぼう!

では、昼間働いている人は、どうすればいいのでしょうか。
このような場合は、夜間過程に通って勉強するのがいいでしょう。
現在、働きながら夜間学校で勉強して、作業療法士を目指している人が大勢います。
しかし、夜間課程を行っている学校には、それぞれの特徴があります。
受講料が高い学校もありますから、よく考えて学校を選びましょう。

また、夜間課程でも臨床実習を受けなければいけません。
昼間に実習が行われます。
働きながら夜間学校に通われる方は、実習で仕事を休まなければならないこともありますから、職場の上司にその旨を伝えておきましょう。

夜間は患者さんが眠る時間ですから、夜間学校でも臨床実習は昼間に行われます。
臨床実習は1080時間必要と決められており、何週間も続けて行われます。
長期的に仕事を休まなければいけませんから、上司への報告は必須事項といえるでしょう。
上司から理解が得られないと仕事が休めなくて臨床実習に参加できず、国家試験の受験資格が得られないからです。

また、夜間学校では昼間はたらいて夜勉強するのですから、昼間に学ぶ学生に比べて、必然的に勉強に費やす時間が少なくなります。
このため、早い時期から国家試験の受験対策に取り組むことが大切です。
学校の授業では試験に必要な知識を学ぶとはいうものの、授業を受けていれば国家試験に合格できるわけではありません。
授業以外の時間も勉強し、国家試験に向けてしっかりと対策しておく必要があります。
仕事と勉強の両立はとても大変ですが、強い意志をもってがんばりましょう。

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